できない約束はしないこと 恋愛もシステム管理も

彼女との喧嘩の主な原因は何でしょう。よく思い返してみて下さい。その日たまたま機嫌が悪かったとか、職場や学校で友だちと喧嘩した後だったからとか、そう言った特殊なケースはのぞいて。何が原因で喧嘩することが多いでしょうか。

「連れて行ってくれるって言ったじゃない」
「今夜は早く帰れるって言ったじゃない」

大概、こんなセリフで喧嘩が始まりませんか? そう、約束です。あなたか彼女が、約束を守らなかったがために始まる喧嘩。多くないですか?
これは、一般に、親が子供に対してとる態度として重要視される事柄のひとつなのですが、「できない約束はしないこと」。これはとても大事なことです。「いいよ、いいよ」と生返事で約束してしまう。いわゆる安請け合いですね。これがよくありません。
約束する場合はよく考えて。できない約束はしない。そうすれば、余計な揉め事は発生しないわけです。

 

システム管理者にも同じような態度が求められます。
お世話になっているお客様だから、部長からの依頼だから、そう言った理由で「できると思います」と見込みで安請け合いしてしまったこと、あるんじゃないでしょうか。たとえば、故障したパソコンの修理、ここ3年間の業務データのまとめ作業など。
お世話になっている人からの頼まれごとだからと、できるだけ希望通りに対応してあげたいと言う気持ちは分かります。ですが、実現可能か否か、正確な見積もりも無しに請け合ってしまうことは、その気持ちとは反対の結果を出してしまいます。つまり、相手の信頼を失うことに。

 

「返事はよかったけど、結局、できないのか」
安請け合いした結果、約束通りの仕事が出来なかったとなると、相手の反応はこうなってしまいます。誰からの仕事の依頼であろうとも、とるべき態度はひとつです。沈着冷静に下調べをし、状況を把握し、実現可能な依頼か否か正確に判断した上で、相手に返答する。これしかありません。
そのシステムにとって求められるシステム管理者とは、誰にもでも愛想の良い八方美人ではありません。できることはできる、できないことはできない、と率直に返答してくれるパートナーです。

 

できない約束はしないことです。少しだけ時間をもらって下調べをし、相手の希望通りの仕事ができるかどうか、正確に答えてあげるべきです。優秀なシステム管理者とはそういうものです。